風景を描く
春休み終わりに金沢旅行に行っていた。
夜行バスに乗ってきたのでコンビニくらいしかやっていない早朝に到着。馬鹿なことに旅立つ前、最近修理したスマホもカメラも充電するのを忘れてしまったので、写真を撮ることも何か調べることもおろか時間を確認するすべもない。おなかもちょっとすいていたが、旅先について早々コンビニ弁当といのはプライドが許さなかったので我慢。せっかく画材を持ってきたので、風景を描くことにした。
静物やイラストとは違う、リアルタイムで移ろい変わってゆく風景を描くのはなかなか大変で今まで絵をかく時には使ってこなかった部分の脳を働かせたような感じがした。
でも一つの景色に時間を忘れるほど向き合い、風や温度を感じながら真っ白な画用紙に描いていくという経験はとても貴重だったと思う。思えば今の生活は常に時間に追われ、また情報も膨大にあるので一つのモノにこれだけ対峙するということ自体久しぶりだ。
美しいもの心動かされるものに飽きるまで対峙し心に描き留めておく、そんな風な時間の使い方ができるような人生をこれからは心掛けていこうかな。