「村野藤吾の建築」展行った。
夏休みを利用して東京へ。
目黒美術館で開かれてる「村野藤吾の建築 模型が語る豊饒な世界」展に行ってきた。
戦前戦後に活躍した建築家・村野藤吾さんが設計してきた住宅、ビル、教会などを京都工芸繊維大の学生さん達が模型として再現し、会場に並べられている様子は圧巻でとてもきれいだった。
この展示会のすごいところは彼が実際に建てた建築だけでなく、もろもろの事情で建てることが叶わなかった建築も模型が存在するところ、村野藤吾さんの無念を、それこそこの展示会のタイトルのように模型が語ってくれている気がした。
あとこの展示会で建築意匠に関する考えも少し変わったように思う。
ちょっと前に話題になったザハハディトの建築のように、一目見て印象に残るものこそが建築意匠であると自分は思っていた。街にあふれている無機質な灰色のビルは何の考えも凝らされていないただのビルでしかないと思っていたけど、各々の建築模型の前にあった説明文を読んでいくうちに窓の細かい形状の一つ一つまでにも意図が含まれているのだなぁと。
そう考えてみるとこれまで見てきた町並みの景色が変わる。
自分はまだまだ建築のケの字も知らないけれども、知らないなりに知識を増やして、自分で考えてみて、あらゆる視点で街を眺めてみよう、そう思えた展示会だった。