考えるって難しい
「自分の言葉になっていない」
最近大学院の授業で言われた言葉だ。
言われた時はちょっとムッとしたが、今一度思い返すと妙に納得してしまう。
最近書評を書く機会があったが、本の内容をまとめることはできても、意見をもつことは難しい。大抵その本に書かれた内容に納得してしまい、「本の内容に同意して、素晴らしいと思いました」という浅いことしか思い浮かばない。
私は自分の言葉で話すことができない、思い返す節がどんどんと思い返される。
大学院に入って考える機会が格段に増えたように思う。
ことデザイン系では自分の作品を制作して、他社にプレゼンをする機会が多い。経済だとか機械だとかの学生に比べれば知識をただ一方的に受けるだけではないので(完全な偏見だが)、自分で考える力はついているのかなと思っていた。
しかしそれは全くの検討違いであった。
学部はただ自分の頭の中だけで考え、自分のやりたいことをやりたいようにやっていただけなんだなと大学院に入って感じる。他者の論・考えをきちんと消化し、その上で更に自分の考えを深めていくという作業がどんなに難しいか、しかしこれこそ「自分の言葉で考える力」を身に着ける唯一の方法なんだろう。
このブログも自分の言葉で話せるようになれば、より内容の濃いものになるだろうか。
大学院は2年間しかない。大学院での目標がまた一つ増えた。卒業するころには自分の言葉をもてるようにしよう。