旅するデザイナーとマフラー

旅する暮らしを目指しながら建築についてなど日々思うことを書いていきます。

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帰りたくなる故郷。

先日久しぶりに高校時代の友人と会い、高校付近を散策した。

 

高校1年生の頃、高校に行くのが辛くてさぼったはいいものの行く当てがなくフラフラしてると辿り着いた商店街

高校2年生の頃、友人とよく座って話していた公園のベンチ

高校3年生の頃、よく勉強していた喫茶店

 

苦い思い出もたくさんあるが、そこは紛れもなく私が高校時代を過ごしていた場所だった。

 

 

大学を卒業して1ヶ月が経つ。一ヶ月も経つと大学時代の苦かった思い出等もだんだんと美化されてくるが、いまだに後悔していることがある。

それは大学生活が家と大学の往復になってしまいすぎたことだ。大学構内での思い出はたくさんある。サークル活動を行った部屋や同級生と夜までともに課題を行った教室などなど。1人暮らしの下宿先も初めての一人暮らしということでたくさんの思い出がある。しかしそれら点を結ぶ線となる部分、もっというとそれらを描く平面の余白となる部分にあまり思い出をつくらなかった。端的に言えば、その土地を知らずして卒業してしまったし、ただ目の片隅に入っていた風景としか認識できていなかった。

 

 今でもふと思う。何かのきっかけでまた大学付近を散策することになった際、私はそこを自分が大学生活を過ごした場所であると認識できるのだろうか。非常に悔やまれる。

 

今は大学院にいて、また別の土地にいる。2年後卒業するときに、確かに私はここで過ごしたんだと胸を張っていえるよう、この土地を知りながら生活をしていきたい。

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(写真は本文とはあまり関係ありません。大学時代に研究でお世話になった地域。私はここに住まいをもっていたわけではないが、数年後大学生活で印象にのこっている土地と言われたら、ここを挙げるだろう。)