かわいい大西麻貴さんと建築
現代建築家コンセプトシリーズ⑰大西麻貴+百田有希/o+h』を購入。o+hは「二重螺旋の家」を偶然ネットで見つけてからその発想と絵本の世界のようなスケッチに惹かれ、興味をもつようになった。内容は設計のことだけじゃなくて施主とのやりとりの様子や構造、材料まで様々で読み応えがあった。でももうちょっと住み手の生活を知れるような文章や写真があればよかったかも。
o+hに興味をもつようになった理由は実はもう一つあって、それは大西麻貴さんの容姿が非常にかわいくて自分の好みだということ。それでいて京都大学というのだから才色兼備な方なんだなぁと。在学中はきっと学科のマドンナ的存在だったんじゃないかと邪推する笑。
「大西麻貴」の予測変換でも「大西麻貴 かわいい」って出てくる。
みんな同じことを考えてるいるんだなと思って最初のほうにでてきたサイトを開いてみると、「かわいい」は「かわいい」でも違う「かわいい建築」についてだった。
かわいい建築ってのは建築学生なら聞けば「ああいうタイプのやつか」ってのが分かると思うんだけど。SANAAとか妹島さんとか石上純也さん中山英之さん大西麻貴さんみたいな、ぺらぺら人間+白+植物+ぽわわ~、な感じのドローイングを特徴とする一派だよね。もちろん厳密にはそれぞれ違うけど。
O+hやSANAAの建築のあの雰囲気を「かわいい」という言葉を使って表現するのは実に言いえて妙だな笑。
(↑かわいい模型とぽわわ~んとしたスケッチ)
またそのブログではこうも言っていた。
あとはスケールの問題がある。かわいい建築はかわいいドローイングをそのまま実空間に立ち上げたようなものを目指しているけど、実際にそれが馬鹿でかい建築として現れたらかわいいのかどうなのかと。本城直季風の写真で無理やりかわいく撮っちゃったりしてね。
二重螺旋の家も初めて見たのは模型で、それに惹かれたのだったということを思い出す。実際に建った写真もそのあと見たけど別に実物を目の前にしたことはないので、確かにそのスケールが前に立ちはだかったら果たしてそれは模型がもっているかわいらしさは残っているのかというと疑問ではある。記事を読んでいて確かにかわいい建築のある種の気持ち悪さというものがわかったような気がする。
でもなんだろう、それってちょっと面白いんじゃないかなとも思った。模型が大きくなったというよりも自分が小さくなって模型の中に入り込んでしまうような、そんな感じの非日常(?)的な空間体験をすることができるんじゃないのかな。まぁ二重螺旋の家は戸建住宅なので非日常感なんてものは普通いらないのだけど、これらの建築のもつ非日常的な面白さや気持ち悪さが日常との間のズレを生じさせるなんてことは恐らくなく、むしろいい具合にマッチするんじゃないかと自分は思うのだ。
切羽詰まった感じや気持ち悪さはきっと、同時に面白さやワクワクを兼ね備えているはず.......
建築においてまだまだ未熟だけど未熟な頭を使って考えてみた。1年後には意見変わってるかもしれないけど、こういう時過去の考えを見直すこと備忘録は役に立つんだろうな.....
二重螺旋の家のスケッチ模写。ぺらぺらぽわ~んではなく重量ある感じで描いてみた。