旅するデザイナーとマフラー

旅する暮らしを目指しながら建築についてなど日々思うことを書いていきます。

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自分の手の届く範囲で

春休みという時間は課題もなく、自分の制作が捗る。各地で開かれてる建築卒制を見に行き、自分の設計に活かすべく建築を考えるもどうも思いつかず、図面は引けない。でも手は動きたくてうずうずしてるので時計やらなんやらをつくる日々。

 

ここ最近、まれにだけど自分は建築よりプロダクトの方が向いているんじゃないかなぁと思ったり。

別に大学でプロダクトを学んでるわけじゃないので、そういった方面に進んだ同級生とかに話聞いたりして感じただけだけど。

それにプロダクトといっても市場を調査して売れる商品をつくるというのはなんか嫌い。自分のつくったものが不特定多数の見ず知らずの人達の欲望の的になって使われていると思うとなぜか少し気持ち悪い。

 

なんでなのかを突き詰めて考えていくと、自分はきっと手の届く範囲の生活をつくりだしたいんだろうなという結論に達した(?)。

 

ターゲットユーザーを設定し彼らに対しデザインをする、社会における問題を見つけ出しデザインで解決していく、デザインで世界を変える!とデザイナー・建築家は言う(何もデザインに限ったことではないね・・・)。

重要だけど、もっと優先的に身近な自分自身の幸せを願ってもいいんじゃないかと思ったりする。自分1人の手の届く範囲なんてそう広くない。世界よりもまず自分と、そして手の届く周りの人々をデザインで解決していく。

それにその方が自分のものづくりがより身近に、現実味をおびて見えるから、楽しいと思うのだ。自分とその周りは自分でつくるとうのが性に合ってるのかもしれない。

 

建築はどうも社会的な責任というものが大きくなりすぎてて、その大きさこそが建築の醍醐味なのだろうけどね。

 

こんな考えで果たして社会でやっていけるのか不安にもなる、ものづくりが趣味の範疇から抜け切れてないからなのかなぁ。